怒涛のアシスタント期を過ごし
晴れてプロのアシスタントになった私ですが
当時のお給料は昇給して手取り17万円くらいでした。
過去記事です ↓
今度はスタイリストになるべくレッスンが始まります。
レッスン内容
カットは昔のハイヒールリンゴのようなワンレングス。
角度をつけてグラデーションカット、レイヤーカットといった基礎を学びます。
こういった基礎を合わせ、その上にすきバサミの入れ方やカラーやパーマをプラスしてスタイルを作っていきます。
カットレッスンをひたすら最初はするのですが
アシスタント時代とは違い、短く切ったマネキンは破棄するしかなく
買い替えのサイクルがとても早いんです。
最終はバリカンで刈り上げレッスンするので坊主頭になります。
なのでお給料もすぐ飛んでいきます。
ワンレングスならひたすらワンレングスカットを毎日
そしてその査定に合格すれば
次はグラデーションボブカットを毎日・・・・
といった感じです。
モデルカット
さぁ、いよいよスタイリストになるまであと少し!!
残りは実際に人間のカットをして練習です。
正直、人間をカットしなければ何も経験にもならないです。
1人1人頭の形も違えば、生え癖、髪質も違いますからね(^o^)
さて、今の時代とは違いSNSで人を集めるなんてことも出来ず
出されたノルマ人数は50人でした
自分の親兄弟、親戚、友達、友達の友達、兄弟など頼みまくって閉店後のお店に来てもらいます。
もし、自分が練習される立場だと断ってるかも・・・と今なら思うので
(いくらタダといえ、ほぼ初心者の練習台はキツイ)
私の為にお店に足を運んでくれた皆様には感謝しかないのですが
地方から単身で働いていた同期は人数を集めるのにとても苦戦していましたm(_ _)m
そりゃそうですよね、街で他人に声かけられて付いて行く人なんてまずいませんでしたから。
モデルになってくれた人には全力を尽くすもののやっぱり経験がないので沢山失敗もします。その後先輩が手直しはしてくれますのでご安心を?
そしてモデルカットを終え
いざスタイリストのテストが行われるのでした
スタイリストになって
晴れて念願のスタイリストになりました!
ここまで来るのに2年半でした。
きっと都会のカリスマ美容室なんかはスタイリストになるまで5年くらいかかるので
私が働いていた職場は早い方です。
スタイリストになったからといってすぐにお客様はつきません。
そんなに毎日新規のお客様はポコポコ来ないです。
当時でさえコンビニより多い美容室と言われ、他に秀でた特徴もない美容室でしたので中々集客は見込めませんでした。
常連さんのお子様のカットやたまに来る新規客をいかに顧客にするかといったトコロです。
カットしない日なんてザラでしたので結局プロのアシスタント状態が続きます。
お給料は
気になるお給料です。
プロのアシスタント時代は14万円から昇給してきて手取り17万円でした。
晴れてスタイリストになって、お客様はまだまだ付いていないけどどれくらいお給料もらえるのかワクワクしていました。
だってスタイリストになるために今まで頑張ってきたんですから・・・
給与明細開きました
14万
ズッコケました・・・・
結局また入社時のお給料に逆戻りです・・・
あの時の衝撃は今でも忘れておりません・・・
スタイリストになったんだからてっきり更に昇給というか、固定給が上がるのかと思っておりました。
でもね、新卒洗脳されている私は
そうか。お客さんも持っていないしそんなスタッフに支払うお金ないよね
と納得してしまうのでした・・・・・・・
ちなみにスタイリストになったからといってレッスンは終わることはなく
雑誌を見て同じスタイルを作るレッスンをしたり
今度は後輩アシスタントのレッスンの指導をするようになっていきます。
なので閉店後のレッスンは当たり前の様に毎日していました。
朝は8時出勤・・・帰りは23時頃・・・
通勤電車では居眠りをし何度最寄りの駅を通り過ぎた事でしょう。
しらない親切なおばさんに
「あんた、いつもここで降りてるやろ」と起こされた事もありました(^_^;)
給料上がらずのハードワーク
夢見てたはずの美容師に少しずつ不信感が沸いていくのでした・・・