夜中に「母ちゃん、ここ・・・」と膝を触りながら訴えてきた娘。
膝にほんのり赤いプチッと盛り上がったものが1つありました。
「前にこけた傷がかさぶたになって、それが取れてちょっと盛り上がってるだけじゃない?」と本当にそう思ってその日は寝ました。
次の日、また娘の膝に違和感が。
盛り上がった箇所の周りにポツポツと赤い斑点が現れていました。
ニキビっぽいような、蚊に刺されたような感じ。
1番最初に疑ったのは「蕁麻疹」
でもそれにしては膝?昨日からと考えるとちょっと長くないか?
うーん・・・洗濯洗剤が合わないとか?
次に疑ったのは「ダニ」
自分がダニに噛まれた事がないので、いまいちよくわからないんだけど
噛んだ跡があるって言うけどそれらしきものが見当たらない・・・
しかも膝??
普通、お腹とか太ももとか柔らかい所っていうよねぇ?
痛くも痒くもないみたいなので様子を見ていました。
そして3日目、また範囲が広がって頬にも薄く症状がでていました。
膝も頬も左右対称です。
夫と「やっぱ変だよね?!」と言って皮膚科へ連れていきました。
結果、『多形紅斑』という皮膚病でした。
多形紅斑(たけいこうはん)とは?
多形滲出性紅斑は丸くて隆起した紅い皮疹が、四肢に対称性に出現する皮膚病です。皮膚の狭い範囲に病変が出現する軽症型と、広範囲の皮膚、粘膜、眼、内蔵に病変が及ぶ重症型があります。軽症型は稀な病気ではありません。
一つ一つの皮疹は周辺が盛り上がり、中心がへこみ、射撃の標的や眼の虹彩のような丸い形になります。水疱になることもあります。顔、肘、膝、手のひら、足の裏に対称性に出現します。重症の場合は眼が赤くなったり、唇や口内、陰部がただれたりなどの粘膜症状が現れます。
重症型は発熱、関節痛、倦怠感などの全身症状が現れます。眼の結膜に病変が及ぶと、結膜の癒着が生じて視力障害を引き起こします。最も重症になると身体の広範囲の皮膚が水疱になったり、水疱が破れてびらんになったりします。このような場合は生命に危険が及びます。
娘の場合は最初に両膝に現れました。
蕁麻疹かな?ダニかな?など自分の持っている知識を絞り出したけれど腑に落ちないし一向に治る気配がありませんでした。
時間が経つに連れて、両膝・頬・肘と左右対称に範囲が広がっていきました。
左右対称ってのがこの皮膚病の特徴でもあるみたいです。
原因は?
皮膚科医いわく、原因の特定は不可能との事でした。
原因となる要素は200種類くらいあり、この皮膚病はアレルギー反応なので特定はまず出来ないみたいです。
- 単純ヘルペスウィルス(口唇ヘルペス)
- マイコプラズマ
- 薬剤
- 溶連菌
- 昆虫毒素
- 植物
- 食物抗原
- 化学物質
などが主な原因と言われています。
それ以外にも、ストレスや寒暖差、紫外線などの環境的要因なんかもあるみたいです。
娘と照らし合わせてみても
月の始めに胃腸風邪で薬を飲んでいるし、私が口唇ヘルペス持ちなので知らない間に感染してたかもだし、鉄分の入っているグミを食べてたし、幼稚園へのストレスもあっただろうし・・・とどれが原因かわからない状態です。
あ、あと水いぼが最終形態へ变化したのか次々に爆発している最中でした(ヽ´ω`)
→そしてこの多形紅斑の収束と共に姿を消しました。不思議。
心当たり有りすぎて、特定できません(^_^;)
軽症型と重症型とある
皮膚科へ行ってホッと安心できるかと思えばそうでなく
「経過をしっかり観察してください」と言われました。
多形紅斑には軽症型と重症型とあり
軽症型では,特別な前駆症状もなく,主に四肢伸側に対称性に小紅斑が生じ,遠心性に拡大して輪状の紅斑になります.境界は明瞭で,辺縁はわずかに隆起し,中央部は退色して淡い色彩を呈します.新旧の皮疹は拡大・融合して多形性を示します.
重症型では,このような皮疹が躯幹や粘膜にも広範に発生し,発熱,頭痛,倦怠感,関節痛などの高度な全身症状を伴います。
合併症としてごく稀に、急激な多臓器不全、角膜潰瘍を生じることもあるそうです。
病院へ娘を連れて行った時点では、頬と膝に紅斑が出ておりました。(左右対称に)
先生もいきなり強いステロイド剤を投与はしたくない、弱いお薬から様子をみたいとの事でした。大人相手だと強めのステロイドで治すんだけど・・・と。
なので自宅では
唇に症状が出てきていないか、口腔内に出てきてないか、発熱がないか必ず確認して
もしその症状が出れば、すぐに来院するようにとの事でした。
また休日であれば救急へ駆け込むようにと言われました。
唇に症状というのは水疱が破れたように、ただれたような症状という事でした。
最悪入院もありえるからね。と言われました。
「侮ってはいけないよ」と念を押されたのが印象深かったです。
また、この多形紅斑は感染力は一切ないので元気であれば登園はOKです。
治るまでどれくらいかかるの?
個人差あるだろうけど
だいたい30日くらいは、見ていてと言われました。
再発はするの?
アレルギー反応なので再発の可能性はあるとの事。
また春先に発症する傾向があるようです。
娘の症状の経過の写真
以下で写真を貼っています。膝の症状が1番酷かったので主に膝ばかりの画像です。
あまり綺麗な画像ではないので嫌な方は飛ばしてくださいね。
ただ、同じように小さい子供さんを持つ方の参考になればと思いほぼ毎日写真撮ってます。
自宅で最初に見つけた日が1日目
そして様子みていた2日目
なんか変だな?と思って皮膚科へ連れて行き、病名がわかった3日目から写真撮ってます。
3日目(3月14日)
おかしいと思えるまでに私の場合ですが3日かかりました。
ポツポツとニキビのような、虫に刺されたような、蕁麻疹のような・・・
でも両方の膝っていうのが不思議でした。
強いステロイド剤は出したくないとの事でこのお薬が処方されました。
あと「効果は薄いけど」と塗り薬も。
本当に効果なかったですw
症状がピークの時は一度使用をやめ、ワセリンに変更。
その後落ち着いてきてから再開しました。(指示の元)
4日目(3月15日)
徐々に活発になっていく紅斑
左右のホッペも更に赤くなってきました。
足首や裏あたりにもポツポツと出てきました。
この時点ではあまり痒みは訴えておりません。
5日目(3月16日)
最後の写真は肘です。
両頬・両肘・両膝をメインに紅斑が広がってきました。
6日目(3月17日)
このあたりからピークです。
ボコボコと盛り上がり、数の増える紅斑。
いつまで続くのか?どこまで広がるのか?と心配に。
この日は日曜で、熱や唇に症状がなければ月曜に来院してくださいとの事でした。
幸い、本人は元気だし、熱もないので様子見。
7日目(3月18日)
皮膚科へ行きました。
お薬が追加されました。
相変わらずピークです。
この薬は苦かったみたいで、ちょっと飲むのが辛そうでした(^_^;)
この時に塗り薬からワセリンに変更しました。
8日目(3月19日)
9日目(3月20日)
紅斑がボッコボコです(TдT)
このあたりは結構痒そうにしていたように思います。
10日目(3月21日)
まだまだ紅斑は活発です。
11日目(3月22日)
この日は3回目の診察の日。
気持ちマシになってきた気がします。
先生は「ピークは過ぎたし、このあたりから塗り薬塗ればいいよ」と言っておりました。
12日目(3月23日)
紅斑の盛り上がりが引いてきているのがわかります。
立つと赤みも目立ちません。
13日目(3月24日)
ぶり返す事なく、少しずつ引いていってます。
それでも頬は赤いので(見える部分)
会う人会う人に
「どーしたん?!」って聞かれてました(^_^;)
16日目(3月27日)
ちょっと日にち空きましたが(治ってきたので写真取り忘れる)
本当に少しずつ少しずつ治るって感じです。
画像の左膝はコケて擦りむいた跡ですw
19日目(3月30日)
その3日後
赤みはほとんどありませんがデコボコはまだあります。
長い・・・・
21日目(4月1日)
更に2日後、
4月に入っちゃいました。
少しずーーーつ、薄まってきています。
24日目(4月4日)
更に3日後
もう殆どわからないんじゃぁ?
ってくらいまで引いてきました。
デコボコ感はほとんどない。
入園式前でよかった。
膝が見えるとちょっと可哀想というか心配だった・・・
26日後(4月6日)
膝と腕です。
そこそこ綺麗に治まってます。
頬。赤みはまだ残ってますが、薄くなりました。
このまま治っていくと思います(^^)
また写真追加しようと思います。
使った飲み薬
アレロック顆粒0.5%
小児:アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
今回メインで飲んでいたお薬です。
アシクロビル顆粒40%
[小児]単純疱疹
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制
帯状疱疹
水痘
性器ヘルペスの再発抑制
こちらは2回目の診察時に3日分だけ処方されました。
念の為ウィルス感染からだったらとの事でした。
使った 塗り薬
テクスメテン軟膏0.1%
ステロイドの外用剤で、皮膚血管収縮作用・抗炎症作用により、皮膚の炎症を抑え、赤み、はれ、かゆみなどの症状を改善します">通常、湿疹・皮膚炎群、乾癬、掌蹠膿疱症、痒疹群、紅皮症、慢性円板状エリテマトーデス、アミロイド苔癬、扁平紅色苔癬、乾癬の治療に用いられます。
こちらは体に塗っていました。
キンダベード軟膏0.05%
ステロイド外用剤で、抗炎症作用や抗アレルギー作用により、発赤、はれ、かゆみなどの症状を改善します。通常、アトピー性皮膚炎や顔面、頸部、わきの下、陰部の湿疹・皮膚炎の治療に用いられます。
こちらは頬用でした。
塗り薬はあまり効果がないと先生が言っておりましたが
紅斑のピーク時は本当に効果はなく、その時はワセリンを塗っておいてと言われてました。
ピークが過ぎてからはまたこちらの塗り薬の再開を指示されました。
おしまい
長々と写真並べて、そして読んで頂きありがとうございます。
完治まであと少しという状況ですが
それでも発症から26日経過しているんですねぇ。
もう治るだろうと言う事で記事にしました。
自分が今回調べようとググってもなかなか経過の写真にありつけず
そして写真も色々な紅斑が出てくるのでよくわかりませんでした。
いつ治るのか?どのような経過を辿るのかがわからなかったので記事にしてみました。
私や夫、親が経験してきた病気や、知り合いの情報などがあれば早期発見で対応できたのかもですが
本当に知らない病気だったのでわからないことだらけでした。
ただの皮膚トラブルなんかではなく、重症化していたら入院だってありえたかもしれないと思うと恐ろしいです。
軽症であれば、稀な病気ではないのでそこまで心配しなくていいのかもしれませんが
いかんせん、初めての経験は不安でいっぱいでした。
参考になれば嬉しいです。
ではでは(^^)/~~~