先日、ツィッターに質問が来ました。
脂腺母斑手術を2歳で決めた理由と病院はどのように決めましたか?
もう、めっちゃわかります。手術時期をめちゃ悩むの。
その方は、私の手術レポを読んで下さったそうでお子さんの手術時期を迷っているとの事です。
私が決めた理由や病院選びについて記事にしたいと思います。
※私は病院関係者ではないのでご参考までに・・・
- 脂腺母斑とは?
- 脂腺母斑がもたらす症状
- 手術のタイミングは医師によって違うし専門医でないと知らない例も
- 本当に中学生以降でいいのか
- 調べた病院
- 形成外科へ紹介状を書いて貰いに行く
- 母子センターでは3歳までに手術を勧めている
- 3歳までに手術を勧める理由
- まとめ
脂腺母斑とは?
先天性のアザの一種で放っておくと、早くて10代、また30~40代にかけてそのアザが皮膚がんに変化する事のある病気です。
勿論、一生がん化しない人もいます。
でも、今の医療では切除手術をするのがベターみたいです。
脂腺母斑がもたらす症状
基本的にアザなので頭部に出来ればその部分は毛が生えません。ちょっと表面がプツプツしていて赤みがかかってます。
私はどの医師にもスルーされ続けたので、2歳までただのおハゲだと思っていました。
ですが、脂腺 というだけあって汗腺の集まりのようなものだそうです。
娘は痒いのかよく掻いていて、引っかき傷がちょこちょこ見受けられました。
娘の場合は、頭頂部ツムジの下辺りに3~4センチくらいだったかな?の脂腺母斑がありました。
ただ、幼少期はどっちかっていうと無害っぽいです。
ですが思春期を迎えると脂腺なので成長期を利用して一緒に発達し嫌な臭いを発したり、ジュクジュクしたりする事もあるそうです。
手術のタイミングは医師によって違うし専門医でないと知らない例も
痒くて掻いてる以外は特に症状がなかったものの、産院では「タダの傷」と言われる。
初めての子育てでそう言われれば疑問も浮かばなかったです。(ただのハゲでいつか治るのかもとさえ、思っていました。)
成長と共に大きくなるアザにちょっと疑問を持ち、1歳検診や最寄りの小児科にも聞きましたが同じ回答。痒み止めの塗り薬をくれる程度です。
2歳半検診の時にやっと『脂腺母斑』と病名が判明しました。
今までの経緯で大丈夫なアザだと思っていた分、ビックリしたのを覚えています。
近くの皮膚科でまず診察を受けて来てくださいと言われます。
街の皮膚科医は
手術となると形成外科なので形成を紹介するよ。でも今の時期だと全身麻酔になるので局所麻酔で耐えられる中学生くらいがいいかもしれないね。との事。
別の皮膚科医は
全身麻酔なんて可哀想だ。局所麻酔で取れるほどの簡単な手術なので中学生まで待つべき。との事。
本当に中学生以降でいいのか
確かに、2歳児に全身麻酔は大丈夫。と言われても単純に怖いのです。
そこで、皮膚科医が推奨する中学生以降を想像してみました。
この時期はもう思春期真っ最中です。多感な時期です。
脂腺が発達して臭いを発していたら?ジュクジュクしている部分を見られたら?
「臭い」ってイジメにも繋がります。
思春期のちょっとした一言に傷ついてしまって忘れられない言葉になることも。その言葉に囚われて楽しい人生を送れなくなる子もいるのです。
出来るだけそういうリスクは回避できるならしてあげたい。
もし、中学生の間に手術するとしたら…?
夏休みなど、長期休暇を利用する事になるはず。
でも手術となれば髪の毛を剃ります。どんなに見えにくい部分であれ少量しか剃らないにしてもおハゲができます。
また髪が生えるまでって結構時間がかかります。
同級生にからかわれたら?
じゃぁ、もっと時期をずらしてみる?
高校生や大学生、就職前など色々考えましたがどんどん忙しくなる娘におハゲを作るのは可哀想でした。経過観察でその後も何度か通院しなくてはならないですしね。
そんな時、ネットで見かけた言葉
幼少期に手術をしなかった娘さんから母に一言
「どうして小さい頃に手術してくれなかったの?」
この言葉が引っかかりました。
全身麻酔が安全なら、症例数が多いなら、小さいうちに手術してあげたいなあ。
そう思いました。
調べた病院
まずは日本形成外科学会というサイトから認定施設一覧で調べました。
<日本形成外科学会より>
左に一覧がありそこに「認定施設一覧」があります。
それをクリックすると
<日本形成外科学会より>
こんな風に最寄りの施設を探すことができます。
そこに掲載されている病院で行きやすい所を調べて
脂腺母斑手術症例数を調べました。
大阪には「母子センター」っていう小児専門の病院があったのでココダ!!っとピンと来たのを覚えています。
結果、片道2時間っていう全然近くない病院になりましたが。
形成外科へ紹介状を書いて貰いに行く
大体のめぼしが付いたら、紹介状を貰いに行きました。
街の形成外科って以外に少ないんですよね^^;(整形ならたくさんあるのに)
しかもこっちから指定してもいいものなのか・・・
で、たまたま隣町の形成外科へ相談しに行ったら「大阪母子センター」で働いていたという先生がいらっしゃってすんなりと紹介してもらえました。ラッキーでした。
母子センターでは3歳までに手術を勧めている
何が1番ネックかって全身麻酔だと思います。
こんな小さな子に大丈夫なの?って。
でも形成外科の先生は言います。
「母子センターは小児専門の病院なので生後6ヶ月からは全身麻酔でバンバン手術をしています。手術をしなきゃ生きられない子が沢山来るから。また在職の際の麻酔事故はなかったので安心されていいと思います」と言って下さいました。
また「一般の大きい病院でも十分な手術は受けられると思いますが小児専門だと先生は子供の扱いに慣れているので子供も緊張しにくいですよ」との事でした。
こんな風に言ってもらえると少し安心ですよね…
これが母子センターに決めた理由です。
3歳までに手術を勧める理由
形成外科の先生曰く、3歳を過ぎたら幼稚園や保育園などで活動量が多くなるので術後の頭部のぶつかりを懸念していました。
赤ちゃんの時期ならネンネで傷口は開きにくいけど、活動量が多くなると子供同士でぶつかって傷口が開いてしまう事があるそうです。
そうなってしまうと再手術です。もう一度縫い合わさなければなりません。
その傷口は前回よりも大きくなる事が予想されるそうです。
なので小さい内にするなら3歳までを推奨されていました。
まとめ
以上が2歳で手術を決めた理由と病院を決めた経緯です。
沢山悩みましたが結果として、2歳で手術をして良かったと思っています。
とは言っても、全身麻酔は無リスクではありません。
ご参考までに・・・
脂腺母斑手術レポはこちらから
過去記事です。重複している部分がありますがご参考までに・・・
www.nakanomaruko.com
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